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Interop Tokyo 2021に行ってきました その6(2021/04/28) [雑記]

Interop Tokyo 2021に行ってきました。
収穫というか面白い商材についていくつか紹介していきたいと思います。

■AccelStor社様
台湾の会社と聞いています。製品は超超超超超高速ストレージです。
いわゆるSSDを下地とする超高速ストレージですが、やはりSSDだと寿命が短くなってしまうのがネックでしょう。しかしこのAccelStor社では、RAIDと同様のRAIDではない独自アルゴリズムを開発・採用することで、RAIDの数倍の寿命を実現しているとのことです。

私はストレージ屋ではないので細かいところは分かりませんが、興味のある人はぜひ「FlexiRemap」アルゴリズムで検索してみてください。基本的にRAIDの思想をベースにSSDチップの保全を考慮したアルゴリズムのようです。
ただ原理的にRAIDと同様の技術のため、RAIDの復旧時間24時間...となるような障害については、同等の復旧時間はかかってしまうようです。

個人的にはアルゴリズムの穴がないか気になりましたが、海外では豊富な導入実績がいくつもあり、大きな問題は発生したことはないとのことです。今回、日本国内での販売が新規ということのようで、日本市場の開拓方法についてが当面の課題のようです。
後発組ということは彼らも認識しており、導入メリットを出すためにも価格はリーズナブルになるよう努力しているとのこと。


■H3C社様
同じ漢字圏ということで、中国のH3C様となります。
H3Cと聞くと数年前のInteropで名前を聞き及んだものの、ここ数年はあまり耳にしなかった印象です。一部のプロダクト部門が買収されたり、その影響で買収先ブランドで製品供給を行っていたりと、いろいろとあったようです。
ちょっと耳にしない間に、ネットワークスイッチから、ファイアウォール、無線AP、サーバまでなんでもござれというCISCOのようなメーカーになっていました。シャーシタイプのL3スイッチでは、スイッチング容量100TBといった記載もあり、もはや化け物ですね。中国国内ではCISCOに相当するトップリーダーのメーカーなのでしょう。

価格は間違いなくリーズナブルとのこと。
日本の国内市場は特殊で、メーカーと言えどもオーバーケアな対応を要求され、安かれ悪かれではなかなか採用されないですよといった会話になりました。説明員は過去に日本市場の営業を経験したことのある方で、その辺の温度感や事情は重々分かっているとのことでした。日本市場あるあるまで意気投合したので、上辺だけではない強敵のようです。

個人的に気になるのは、米国政府調達禁止措置の影響でしょうか。いくら安くとも、公共入札にの要件に「中華製NG」なんて文言を入れられてしまうと、どうしようもなくなってしまいます。他のも中華製品における盗聴チップの噂や、尖閣侵攻など政治的な問題から、日本国内でシェアを伸ばすのはなかなか難しいのではないかと思ってしまいます。


タグ:Interop
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