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Interop Tokyo 2021に行ってきました その3(2021/04/22) [雑記]

Interop Tokyo 2021に行ってきました。
収穫というか面白い商材についていくつか紹介していきたいと思います。

■メインテクノロジー株式会社様
ネットワーク系の各種テスタを販売されています。Layer1〜1.5の世界です。ラインアップは、スループット測定からWiFiスペクトルアナライザ、光パワーメータなど実に多種多様です。
スループット測定では1G/10Gのオーソドックスなものから、40Gや100G、400Gなど実に多種多様です。当然インタフェースも、QFSP28や400GE-FR4など一般人には縁のない規格が満載です。

SIerの観点で、良さげなものはMTX150シリーズでしょうか。(WiFiスペクトルアナライザの話は聞けていませんが、無線屋にとってはこちらも有用かと)
MTX150シリーズの特徴としては、
 ・スループット測定器(遅延やロスなどの計測も可能)
 ・1GE/10GE対応
 ・約1kgのポータブルモデル
 ・バッテリ動作 約3.5時間
 ・TCP/UDPのプロトコルエミュレートは不可(ダミーヘッダの付与のみ)
 ・価格的には100万円/台を超えない
といった感じです。

最近は、L2/L3スイッチであればワイヤレートが当たり前になっていますが、ルータなどは依然として性能上限が発生することがあります。特にppsの多くなるショートパケットの処理は苦手なようです。
個人的な経験としてCISCOルータの4000シリーズ(44xx、43xx)なんかも、ロングパケットでは額面通りの性能が出ますが、ショートパケットでは200Mbps程度の低レートで頭打ちしていました。カタログスペックはオマケ程度に考えておいた方が良いでしょう。

SIerとして製品選定責任はありますから、機器特性を把握するために、こういったスループットチェックは是非とも実施しておくべきです。会社の中でノウハウとして蓄積しておくのも良いでしょう。IPsec向けAES暗号化エンジンといったASICの処理性能、処理遅延を調べることにも使えます。

また、スループット測定だけでなく、インタフェースカウンタの正常性や精度、監視テストのグラフ描画のためのトラフィック入力などにも使えると思います。ヒートランにも使えるでしょう。
ポータブル性を有効に活用することによって、顧客納品時のシステムテストとしてEnd-Endのスループット測定を行うこともできます。遠く離れた拠点間でWAN越しのスループット測定を行うこともできます。

一見地味ですが、縁の下の力持ちという感じで様々な活用方法があり、余り予算が発生した際は購入を検討されてみてはいかがでしょうか。少しお高いので、短期レンタルできたりすると有り難かったりするのですが…


タグ:Interop
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