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XenServerでローカルハードディスクの使用方法 (XenServer 7.5、2018/08/23) [仮想化]

XenServerでは、ストレージの追加ボタンを押しても下記が表示され、物理的に搭載されているローカルハードディスクを設定する箇所が見当たりません。
2018823_Xenストレージ追加.jpeg

これはCLI上(=ssh上)で設定を行う必要があります。確かに面倒なのですが、後に説明する概念を読めば、なぜそうなっているのかは、なんとなく分かると思います。

■概念(個人的理解)
SR(Storage Repository、ストレージリポジトリ)
・仮想化基盤から認識できるストレージ
・どんな媒体も、SRを割り当てないと仮想化基盤からは認識できない
・つまりローカルハードディスクに対応するSRを作成すれば、ローカルハードディスクが使えるようになるということ
・あえて実体を見せないようにしており、1つのSRが実は連結した3台のローカルハードディスクから構成されているといったことも可能

PBD(Physical Block Device)
・物理デバイス
・今回で言う、ローカルハードディスク

UUID
・その物体を識別するための識別子
・重複しないように長くなっている。IDに意味はなく、あんまり深く考えなくてよい
・対象は間違えないように

コマンドおよび作成する流れはこんな感じ。省略できる部分は省略しています。まず使用したいディスクのIDを調べます。(これはUUIDじゃないです。単純なLinux上で識別しているディスクIDです)
[root@xenserver ~]# ll /dev/disk/by-id/
total 0
lrwxrwxrwx 1 root root  9 Aug 19 23:46 ata-TOSHIBA_MD04ACA200_a123456789000qwe -> ../../sda
lrwxrwxrwx 1 root root  9 Aug 19 23:46 ata-TOSHIBA_MD04ACA200_b123456789000rty -> ../../sdb
lrwxrwxrwx 1 root root  9 Aug 19 23:52 ata-SAMSUNG_HD103SI_c123456789000uio -> ../../sdc

[root@xenserver ~]# xe sr-create content-type=user type=ext device-config:device=/dev/disk/by-id/上で調べたディスクID
 name-label=”Local Storageなど適当な名前”
これでOKです。typeにはlvmとext3を指定できます。複数のローカルハードディスクを連携して使用したい場合はlvmを指定し、そうでないならext3を指定するのが良いでしょう。

成功すればこんな感じでUUIDが割り当てられます。XenCenter上から見えるようになっているはずです。
[root@xenserver ~]# xe sr-list
uuid ( RO)                : 6ba59972-7731-e518-cdc0-344e88204c3b
          name-label ( RW): LocalStorage sdb
    name-description ( RW):
                host ( RO): xenserver
                type ( RO): ext
        content-type ( RO): user

uuid ( RO)                : c7459b1c-ffa0-e04b-a43e-3a224cf0b0ae
          name-label ( RW): LocalStorage sda
    name-description ( RW):
                host ( RO): xenserver
                type ( RO): ext
        content-type ( RO): user



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