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Unixを勉強するならBSD? Linux? その2(2018/04/12) [その他OS]

少し前に、Unixを勉強するならBSD? Linux?というタイトルで記事を投稿しましたが、個人的に気付くところがあったので、少し加筆します。

まず、エンジニアの生き方についてです。
個人的に、物を壊すぐらいまで徹底的にいじることが、その物に対して詳しくなる近道だと思っています。本当に壊してしまって真っ青になり、どうにか直そうと四苦八苦することも良い勉強だと思います。

そう考えると、私はFreeBSDを星の数ほどクラッシュさせ、星の数ほど再インストールしたなぁと思い出します。(さすがに星の数とは言い過ぎですが)
そもそも、システムをクラッシュさせるには、強力なroot権限が必要ですから、ユーザ権限でちまちまと使っている限りは、いつまで経っても成長できません。大学の研究室ではroot権限なんて付与されないでしょうし、仮に付与されても研究室の端末を壊すわけにはいきませんから、それとは別に壊しても良い“おもちゃ”を作る必要があります。

今は仮想環境という便利なものが広く普及していますが、当時は先進技術ですごく高価なものでしたから、私は自分のパソコンをパーティション分割し、WindowsとFreeBSDを共存させたりしていました。
大事なデータを含めたWindowsパーティーションを吹き飛ばして、半泣きになったのも良い思い出です。
そんなことをやっていると、基本パーティション、拡張パーティション、マスターブートレコードの概念などすぐに身につきます。

少し脱線しましたが、FreeBSDを含めたBSD系の良さはシンプルなところだと思っています。ここをいじると壊れるし、ここをいじると直る。因果関係が1対1で比較的はっきりしているので、目に見える反応がとても分かりやすいのですよね。良い意味でも悪い意味でも“シンプル”で原始的なんです。

Linuxは、使う立場からすればこれほど便利なシステムはありません。ただ、複雑・肥大化しすぎていて、設定変更に伴う因果関係が多対多で仕組みを理解しにくかったり、システム全体がブラックボックス化されていて細かい部分が見えなかったりと、良い意味でも悪い意味でも先進的で賢すぎるシステムだと思います。

『ハチロクはドライバーを育てる』
などと、どこの豆腐屋のオヤジが言ったか知りませんが、感覚的にはすごく似ているような感じがします。
好調や不調をシステムと会話できるというのは、勉強する上ではとても大切なことだったのだと、今更ですが気付きました。

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