Unixを勉強するならBSD? Linux? (2018/02/05) [その他OS]
私は大学でFreeBSDを覚えた人間ですが、最近は大学に納品されるUnixに関しては、Linuxほぼ一択のようですね。まぁ、時代の流れなのかもしれませんが、少し寂しいものがあります。
これからUnixを勉強する学生さんは、基本的にLinuxに触れることになるのだと思いますが、正直なところ、純粋に評価するのであれば、Unixを勉強するにはBSD系とLinux系、どちらがいいのでしょうね。
私なりの考え方をまとめてみましたので、よかったら参考にしてください。
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■BSD系のメリット
・良くも悪くもUnixのCUI文化(黒いコンソール画面)を体験できる
・rc.dシステムなど、OSがどのような機構・構造で立ち上がるのかよく分かる
・自分でハック(カスタマイズ)する楽しさがある
・インターネットに情報が少なく、あっても英語だったりするが、逆に素養が磨かれる
・BSDが分かると、基本、他のBSDだろうとLinuxだろうとなんとかなる
・コンパクトな運用が可能
■BSD系のデメリット
・GUI(マウス操作)はオマケであり、Windowsっ子にはハードルが高い
・Linuxで動作するデバイスが動作しないなど、ハードウェア環境を選ぶことがある
・基本的にアプリケーションはLinux向けに開発されるため、最新のアプリケーションのコンパイルが通らなかったり、そもそも動作しないアプリケーションがある
・インターネットに情報が少なく、あっても英語だったりして、途方に暮れる
・「Linuxが使える人」の中にはカウントしてもらえない
・以前のような活気が失われつつある
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■Linux系のメリット
・デファクトスタンダード
・新しい技術や概念が次々と投入される
・マニアックなデバイスを含め、様々なデバイスを認識し、ちゃんと動く
・GUI(マウス操作)も十分であり、Windowsっ子にもハードルが高くない
・アプリケーションはLinux向けに開発されるため、常に最新のアプリケーションを使うことができる
・インターネットに情報が豊富、周りにも知っている人が多い
・仮想環境への対応が十分
・Windowsに代わるデスクトップ環境としても十分に使用可能
■Linux系のデメリット
・OSの基本部分が見えにくく、どういう機構で動いているのか分かりにくい
・新しい考え方が次々と導入され、思想や操作性に統一感がない
・ついついマウスに手が伸びてしまう。シェルスクリプト等を覚える必要性が薄い
・あまり不自由がないため、本当に問題に直面した時、何もできずに途方に暮れる
・「Linuxが使える人」という括られ方をすると、ライバルが多く埋もれてしまう
・Windowsの操作感に近いため、無理にLinuxを使わなくてもWindowsで十分という考えに至り、だんだん使わなくなる
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こうやって並べてみるとLinuxの方が良いような気がしてきました。
ちなみに私がいまだにFreeBSDを使うのは、盆栽的な感じでコンパクトに使えるからです。
最小スペックのサーバで運用しようとしているのに、Linuxで勝手にインストールされるXウィンドウシステムは邪魔者以外の何者でもないです。
これからUnixを勉強する学生さんは、基本的にLinuxに触れることになるのだと思いますが、正直なところ、純粋に評価するのであれば、Unixを勉強するにはBSD系とLinux系、どちらがいいのでしょうね。
私なりの考え方をまとめてみましたので、よかったら参考にしてください。
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■BSD系のメリット
・良くも悪くもUnixのCUI文化(黒いコンソール画面)を体験できる
・rc.dシステムなど、OSがどのような機構・構造で立ち上がるのかよく分かる
・自分でハック(カスタマイズ)する楽しさがある
・インターネットに情報が少なく、あっても英語だったりするが、逆に素養が磨かれる
・BSDが分かると、基本、他のBSDだろうとLinuxだろうとなんとかなる
・コンパクトな運用が可能
■BSD系のデメリット
・GUI(マウス操作)はオマケであり、Windowsっ子にはハードルが高い
・Linuxで動作するデバイスが動作しないなど、ハードウェア環境を選ぶことがある
・基本的にアプリケーションはLinux向けに開発されるため、最新のアプリケーションのコンパイルが通らなかったり、そもそも動作しないアプリケーションがある
・インターネットに情報が少なく、あっても英語だったりして、途方に暮れる
・「Linuxが使える人」の中にはカウントしてもらえない
・以前のような活気が失われつつある
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■Linux系のメリット
・デファクトスタンダード
・新しい技術や概念が次々と投入される
・マニアックなデバイスを含め、様々なデバイスを認識し、ちゃんと動く
・GUI(マウス操作)も十分であり、Windowsっ子にもハードルが高くない
・アプリケーションはLinux向けに開発されるため、常に最新のアプリケーションを使うことができる
・インターネットに情報が豊富、周りにも知っている人が多い
・仮想環境への対応が十分
・Windowsに代わるデスクトップ環境としても十分に使用可能
■Linux系のデメリット
・OSの基本部分が見えにくく、どういう機構で動いているのか分かりにくい
・新しい考え方が次々と導入され、思想や操作性に統一感がない
・ついついマウスに手が伸びてしまう。シェルスクリプト等を覚える必要性が薄い
・あまり不自由がないため、本当に問題に直面した時、何もできずに途方に暮れる
・「Linuxが使える人」という括られ方をすると、ライバルが多く埋もれてしまう
・Windowsの操作感に近いため、無理にLinuxを使わなくてもWindowsで十分という考えに至り、だんだん使わなくなる
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こうやって並べてみるとLinuxの方が良いような気がしてきました。
ちなみに私がいまだにFreeBSDを使うのは、盆栽的な感じでコンパクトに使えるからです。
最小スペックのサーバで運用しようとしているのに、Linuxで勝手にインストールされるXウィンドウシステムは邪魔者以外の何者でもないです。
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