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格安SIM&格安スマホ奮闘記 その1 (2017/04/04) [格安SIM&格安スマホ]

うちの親は未だにガラケーを使っている。電池を交換しつつではあるが、もう同じ機種を6~7年使っているのではないだろうか。機種交換をしようにも右を見ても左を見てもスマホばかりで、交換する機種がないのだ。
正確に言えば、ガラケーと言えども細々としたラインナップがあり、後継となる機種が存在しない訳ではない。ただ、何をどうやってもバカ高く付いてしまうのだ。現状、月額支払いが2000円にも満たないのに、機種交換をすると端末代やデータ通信プランやらで、倍の支払いを要求されるようになる。スマホに交換すればさらにその倍の支払いになる。

冗談半分ではあるが、シニア向け携帯、いわゆる老人向け携帯電話を勧めたこともある。これなら表示される文字も大きい上、ガラケーラインナップなので困ることはないだろうと。
しかし侮るなかれ。実はこの老人向け携帯はバカ高い。ワンセグも搭載されておらず、おサイフケータイの機能もなく、ただ大きな文字で電話が掛けられるだけ。そんな碌でもない携帯(失礼)がバカ高い。おそらく需要と供給の関係で、高需要があるからだと思われる。
そういった意味で、キャリアは商売上手だ。だが、弱者に優しくない。そう思った。

同じガラケーを使い続けていくにあたり、日常的に困ったことがないのであれば、そのまま棺桶にまで持って行っても良いのではないかと伝える。
ただ、ごく希に困ることもある。職場で若い世代との交流関係があるのだが、それは社員旅行の写真などがEメールに添付されて送られてきた時のことである。スマホであれば何でもない行為なのだが、うちの親は旧世代のガラケーで2MBの添付写真付きEメールをいくつも受信したのだ。
無論、パケット定額オプションなどには加入していない。その翌月の請求書を見たとき、目玉が飛び出たそうだ。

スマホは文字も小さいし、扱いも難しく、老人向けではないと親は言う。確かにその通りだ。偽りではないと思う。
しかしこの前、親とちょっとした小旅行をした際のことだが、都市部在住の爺さん婆さんが平気でスマホを扱っているのを目の当たりにした。音楽を聴いたり、写真を撮ったり、Webブラウジングを流暢に行うなど、慣れた手つきである。だから親は胸を張って言い訳ができなくなった。

人間、諦めたらそこが墓場である。
と、どこの安西先生が言ったかは知らないが、この状況を最も的確に表した一文かもしれない。親はスマホを使うことを拒否している訳ではなく、ただただ不安なだけなのだ。私が700km離れた隔地にいるため、困ったときのサポートが満足に受けられないことを心配しているのだ。だから決して、やる気がない訳ではない。諦めてもいない。
そして爺さん婆さんを目の当たりにしたことによって、未知の大海原に出航してみようという覚悟が生まれたようである。
墓場はまだ遠い。

だから敢えてスマホに機種変更してみたい。私にそう言ってきた。

その2に続く。
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