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zabbixのグラフが変 (FreeBSD10.3R、2017/02/05) [FreeBSD]

Windows上でSAMBAサーバに対して大量のコピーを行い、Windows上の画面表示では100MByte/秒あたりをうろうろします。多少のオーバヘッドを含めても800Mbpsぐらいは出ていることでしょうか。

muninのグラフ:700~800Mbps
cacti(64ビットカウンタ)のグラフ:700~800Mbps
zabbixのグラフ:200~350Mbps

あれ?他は正常なのに、zabbixだけなんでだろうといった感じです。コピー通信はコンスタントに30分近く続いているので、分母(データ取得時間)の違いといった訳ではないようです。(平均値を描画するグラフだと、データ取得間隔が長くなればなるほどグラフの山部分が平滑化されていく)

ま、こういった場合、十中八九、桁あふれの問題なのでしょうけどね。
zabbix(version 2.4)を確認したところ、32ビットのカウンタではあるけれども、1分間隔のデータ取得のようです。それでも桁あふれを起こしてしまっているのでしょうか。

ざっと計算してみます。32ビットカウンタの最大値は2^32≒約4.3GByteなので、1分間(60秒間)にこれ以上の通信が発生していると、カウンタが一巡して正しい値が表示されなくなります。
(例)
前回取得値が1000だったとして、今回が3000だったとします。差分計算を行うため、3000-1000=2000が増分になる訳ですが、あまりに勢いよくカウンタが回った場合、実は増分が2000 + 2^32だったという場合もありえるのです。32ビットカウンタにおいては、2^32は限界値を超えており「0」と同じ意味を持ちます。

32ビットカウンタの限界値: 2^32 = 約4.3GByte
4.3GByteの通信量を60秒間で発生させるには: 4.3GByte ÷ 60秒 = 71.6MByte/秒

というわけで、約72MByte/秒以上の通信を発生させると、1分の集計時間では桁あふれを起こしてしまうことが分かり有りました。どうやらこれが原因だったようです。
SAMBAサーバの転送量が100MByte/秒とすると、zabbixのデータ取得時間を30秒にしてやれば、問題が発生しなくなる計算です。(約144MByte/秒までは桁あふれしないため)

と言うわけでレッツトライ!
新しい設定だと良い感じに700~800Mbpsあたりをうろうろするようになりました。これで問題解消です。

…が、なぜかグラフが中抜けして部分描画されなくなる現象が発生。なぜなんだ。
タグ:ZABBIX
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