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街頭募金の謎 [雑記]

まずは犠牲者の皆様の御冥福をお祈りすると共に、被災地の皆様の無事を願います。

皆さんは無事だったでしょうか。ウチは4月になる直前まで上下水道・ガスが止まっていましたが、今はなんとか仮復旧しています。僅かな間でしたが、被災者となっておりました。

さて、被災者への支援として各地で自主的な街頭募金が行われているようですが、あれは何なのでしょうか? 私はよく分かりません。
自分が大学生だと仮定した場合、被災地へ送る復興資金をどうしても捻出するならば、アルバイトをしてその収入を送るのが一番確実で効率の良い方法だと考えます。街頭募金なんて丸一日やっても3000円集まるかどうかでしょうから、10人が横一列並んで頭を下げるぐらいならば、その時間を使って10人がアルバイトをすれば1日合計3~5万円は送金できる計算になります。

では、街頭募金が適しているのは、一般的にどのような場合が考えられるでしょうか。

■アルバイトよりも効率が良い場合
 当たり前と言えば当たり前ですが、アルバイトより効率よく集金できるのであれば街頭募金をするでしょう。震災復興イベント等で一カ所に100万人が集まり、そこで募金を募るような形態であれば有効だと思います。

■アルバイトができない場合
 子供や老人であったりと、アルバイトが満足にできない場合は街頭募金に頼るしかないでしょう。

■募金対象となっている事象を広く認知してもらう場合
 例えば1億人に一人しか発病しない難病があり、その治療費を募る募金があります。これは効率を求めているのではなく、世の中にそういった難病がある、あるいは難病で苦しんでいる人がいるというのを広く認知してもらうことに意義があると考えます。
 今回の東北関東大震災の惨状はは誰もが知っていますから、認知を広める動機は当てはまりません。

■支援の気持ちを喚起させる場合
 人というのは、なかなか動かないものです。ですので、支援の気持ちを呼び起こさせるため、街頭で呼び掛け続けるのは有効なことだと思います。
 ただ、金銭の管理や配分といった事務的なことは公的機関の方が優れていますので、公的機関への募金の呼び掛けに留めておき、わざわざ自分たちが募金箱を持つ必要はないと思います。

■社会勉強の場合
 主に小中学生が対象だと思いますが、社会勉強として募金活動をする場合もあります。たった1円を集めるのがどれほど大変なことか、肌身で感じてもらえるとありがたいですね。

■既存の募金(義援金)とは異なる用途で支援したい場合
 大きな組織による募金(義援金)では、本当に支援したいところに金銭が届かない場合があります。この問題点にスポットライトを当て、明確な意思をもって復興資金を届けるのであれば、大きな意義があると言えます。

■自身のわずかな空き時間を見つけ募金活動をしている場合
 大学生といっても本職は学生ですから、真面目に勉強をしていると意外と時間がなかったりします。僅かな空き時間を見つけて募金活動に勤しんでいるのであれば、大変素晴らしいことだと思います。

街角で大学生ぐらいの方が大勢で募金を募っている姿を見て、私は少し疑念を持ってしまうのです。募金した金銭は、本当に被災地へと届けられるのかと。復興支援のボランティア活動を正規の単位として認める大学もあるようですから。
少しでも力になりたい、という気持ちを否定するつもりはありません。ただ、他にできることは山のようにあるでしょうから、まずは有効性の高い事から始めませんか?
募金をするのであれば、どこかの中小団体を経由させるのではなく、最初から公的機関に行いましょう。

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