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CUPSによるプリンタ共有 [FreeBSD]

Windowsとプリンタ共有させる場合、SAMBAプロトコルによる共有とCUPSによる共有があります。前者はWindowsの「プリンタ共有」というWindows側の枠組みを使って共有させる方式で、後者はもっと汎用的に実装した印刷システムによる方式です。(正確には違うかもしれないけど、感覚的にはそんな感じ)

サーバとして運用しているFreeBSD上から印刷はせず、常にWindowsマシン向けに共有させたいだけなのであれば、後者のCUPSが非常に便利です。はい、CUPSを使ってCanon PIXUS iP3500を共有してみましょう。面倒なので細かい枠組みは説明しません。修正点だけをさらっと流します。

まずは、cupsd.confとmime.convs、/etc/devfs.confの編集です。rc.confにcupsd_enable="YES"を追加してデーモンを起動させます。ちなみに他の解説ページではLinux用のドライバをダウンロード(http://cweb.canon.jp/drv-upd/bj/other.html)してきたりしていますが、FreeBSD上から印刷しないことを前提にしているので、不要です。/etc/rc.d/devfs restartも忘れずに。

# cupsd.conf(細かい意味合いは割愛)
Listen freebsd-server:631
<Location />
  Order deny,allow
  Deny From All
  Allow From 127.0.0.0/8
  Allow From 192.168.0.0/24
</Location>


# mime.convs(コメントアウトする)
application/octet-stream        application/vnd.cups-raw        0       -


# devfs.conf(これがないと、書き込みできないと怒られる)
perm    ulpt0   0666

次にブラウザでhttp://freebsd-server:631/にアクセス。Squid使ってたりすると、ポート631は怪しげなポートとしてアクセス拒否されることがあります。そんなときはプロキシの設定を見直して下さい。
プリンタの追加はUSBプリンタをRaw形式で追加します。
2222.png
3333.png

はい、CUPS系はこれで設定終了。
後はWindows側のプリンタ追加にて、「ネットワークプリンタの追加」→「共有プリンタを名前で指定する」→「http://freebsd-server:631/printers/Canon_iP3500」で追加完了。ドライバは適切なドライバを選んであげて下さい。
たったこれだけで印刷できるようになります。

と、1/27追記です。
devfs.confに追加したのはいいのですが、こればブート時にしか参照されないため、後で電源を入れたプリンタには適用されません。というわけでこっちも入れておいた方が良いでしょう。

# rc.conf
devfs_system_ruleset="localrules"


# devfs.rules
[localrules=10]
add path 'ulpt*' mode 0666


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