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ファイル転送が遅い その2 (FreeBSD、2014/01/14) [FreeBSD]

さてさて、解答編です。こちらは「その1」の問題に対する解答になっているので、こちらに先に辿り着いてしまわれた方は、その1から読んで頂けると楽しんで頂けると思います。










解答編












はい、解答編です。どのくらいの人がちゃんと解ったでしょうかねぇ。ちゃんと解った人は、中級ネットワークエンジニア相当と思って頂いて結構ですよ…たぶん。
ちなみにこういった問題の解析を行うにあたり、プロとアマの一番の違いは、取得する基礎データの数だと思います。もちろん多ければ多いほど解析に有用となりますが、そういった解析を行わなければいけない状況というのは、同時にお客さんのシステムに影響が出ている可能性が高いです。そのため、短時間で最低限のデータを取るという点でプロの人は非常にスマートです。

さてさて、まずは説明がしやすいように以下のように番号を振ることにします。
(1)TCP片方向スループット
(2)TCP双方向スループット
(3)UDP片方向90Mbps入力
(4)UDP片方向120Mbps入力

ここから解ることは以下です。
(4)(1):スループットが約100Mbpsで頭打ちしている(MAX95Mbps程度) → 100Mbpsリンクアップ
(3)(4):(4)でMAX95Mbps程度出ているのに、限界性能以下となる(3)の90Mbpsでもわずかだがパケットロスが発生している → 通信品質を劣化させているその他の原因がある
(2):(1)の片方向通信では特に問題ないが、双方向通信となるとスループットが低下する・ばらつく → 片方向・双方向の違いでスループットに大きな影響が出ている
(2):往復のスループットを合算してみるとだいたい70Mbps~100Mbpsとなる → 100Mbpsの帯域をシェアしている(これに気付いた人はなかなかのものだと思います)

というわけで、結論としては「中間ネットワークに100Mbps/Halfでリンクアップしている箇所がある」ということになります。下の図にうちのネットワーク構成図を示しますが、おそらく赤で示した箇所が100M/Halfでリンクアップしていたのではないかと思われます。
「思われる」という表現になっているのは、確かめる手段がないからです。KDDIホームゲートウェイも無線AP&ブリッジもリンクアップ状況が管理用Webインタフェースから確認できないのです。まぁ、だからこそ問題に気付かなかったのですけどね。
20140108_Blog_Network002.jpg

使っていたケーブルが細身の貧弱なものだったので、とりあえずまともなケーブルに変えてみました。…と、なんとiperfのスループットで400Mbps超を記録しましたし、sambaのファイル転送も50MB/sを記録するようになりました。数字だけ見ると、sambaの転送量限界はNICのスループットに影響されているようなので、NICを増強すればsambaスループットはもっと増えるかもしれませんね。
めだたしめでたし。
タグ:samba
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